食物アレルギーを簡単に説明すると。食中毒や乳糖不耐症との違いは?

うさママ

ねぇ。「食物アレルギー」ってどんなものか、なんとなく理解していると思うけど、きちんと説明できる❓
うーん。そう言われると困るなぁ・・・

くまパパ

うさママ

「食物アレルギー」と「食中毒」って食べ物が体に影響を与えていることに変わりはないけど、何が違うか知ってる❓
・・・・・・

くまパパ

うさママ

自分の子どもが抱える問題にきちんと向き合わないといけないよね。まずは簡単に食物アレルギーについて知っておきましょう❗️

 

食物アレルギーってなに?

食物アレルギーはこんな風に定義されています。

  • 「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象」

 

・・・本当に意味不明ですよね・・・

 

用語の意味
  • 抗原 → 過剰に免疫を働かせてしまう異物(アレルゲン)
  • 免疫学的機序 → 免疫システムの異常
  • 惹起(じゃっき) → 問題を引き起こす

 

もっと噛み砕いた表現だとこのようになります。

 

食物アレルギーとは
本来なら体にとって栄養となるはずの食物に対して、アレルゲンが原因で、過剰に免疫反応が働くことで起きる状態のこと。

 

食中毒はアレルギー?

食物が引き起こす体の不調には様々なものがありますが、その全てが食物アレルギーではありません。

次のものは、体にとって「不利益な症状」ではありますが、食物アレルギーに分類されません。

  1. 食中毒
  2. 食物不耐症
  3. 薬理学的活性物質(仮性アレルゲン)

 

それぞれ、少し説明します。

 

1 食中毒

ノロウイルスで汚染された食品やフグやキノコの毒などで現れる症状です。

免疫システムの異常が原因ではないです。

食中毒は誰にでも共通して起きる症状です。


2 食物不耐症

体質的に特定の食品を消化できないことが原因で引き起こされる症状です。

例えば、牛乳に含まれる「乳糖」を消化できない体質で、牛乳を飲むと下痢になってしまう症状などです。


3 薬理学的活性物質(仮性アレルゲン)

食品に含まれる化学物質が原因となり、皮膚の赤みやかゆみが出る症状です。

代表的なものは、とろろ芋を食べると口の周りが赤くなる症状があります。

これは、とろろ芋などのヤマイモに「アセチルコリン」という化学物質があり、それが血管拡張作用があることから引き起こされる症状です。


 

1〜3の全てにおいて、アレルゲンが原因となっておらず、免疫システムの異常でもないため、食物アレルギーの定義の「抗原特異的」や「免疫学的機序」という部分に当てはまりません。そのため、食物アレルギーとは異なるものとされています。

 

 

食物アレルギーは免疫の過剰反応だけでなく、アレルゲンが原因となっていることが一つの要素になっているんだね❗️

くまパパ

うさママ

そうそう。その点が食中毒などとの決定的な違いなんだね。
アレルギーらしい反応があっても、本当に食物アレルギーの症状なのか食中毒や食物不耐症などの症状じゃないのか、きちんと判断しないといけないんだね❗️

くまパパ

 

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